2019年9月20日金曜日

気候変動マーチ目前投稿!グレタとジョージのメッセージ

このブログでも世界に先駆けて?いち早く紹介した、スウェーデンのグレタ・トゥーンベリさん。その時は一人で学校ボイコットしてた ただの15才の女の子でしたが、今や押しも押されぬ気候変動活動のアイコンとなりましたね。
そんな彼女の最新動画をガーディアンさんが公開しましたので、早速字幕つけてみました。


グローバル気候マーチは今日から!
興味ある方はこちらから!

https://ja.globalclimatestrike.net/?fbclid=IwAR18c48fn6_RxuWJXty8cUAXgzMoKLZbbt6aBbrDZfCjc8hK2NKpx-n9yCs

そして、グレタさんや、Fridays for Future 関連の過去のブログにもぜひ足をお運びください!泣ける動画もありますよ。

本当のおとなになるために #fridaysforfuture

グレタ・トゥーンべリさん15才 未来からの声

2019年8月30日金曜日

緊急投稿 「アマゾン熱帯雨林の大火災 ーその思考の罠にとらわれないために」


実に、半年ぶりの投稿です。
今、ブラジルのアマゾン熱帯雨林では天然資源が搾取され、先住民たちが弾圧され、それが大きな気候変動の要因となって私たちの上に降り注いでいます。
























このブログの源となったチャールズ・アイゼンシュタインが、この問題に向かい合う時に私たちが陥りそうな「罠」について語った動画が先ごろ公開されました。

いつもは字幕付きでご紹介するのですが、今回はちょっと急いだ方がいいかと思いましたので、訳文(粗々です。ご容赦ください)を全文掲載いたします。
一緒に、新しい物語へと踏み出しましょう!
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多くの人々と同様、私も今年の8月にアマゾンで起こっていることに対して、深く心動かされています。大豆や畜産、サトウキビなどの大量生産のためにアマゾンの森林破壊が破壊され、土地を斬り開くために意図的に火がつけられています。そのペースは昨年を倍以上上回るもので、その土地を守ろうとする先住民たちは弾圧に苦しんでいる。世界中で多くの人が不安や絶望に襲われながらその状況を見つめ、怒りをSNS等であらわにしています。しかしそこには、落とし穴のようなものがあると私は感じています。

怒ることが悪いと言っているのではありません。けれど、自分自身の内側を見たときに、自分のエネルギーが怒りの方向にシフトすることが、状況を好転させるために行動を起こしたり、力や能力を発揮する上での遠回りを強いるように感じるのです。ヘイトが求める解決策は往々にして誰かを戦うべき敵とみなし、戦闘状態に入ることを意味するからです。そして、ボルソナロ大統領であれ、非合法な森林伐採者であれ、農場経営者であれ、あるいはそれらの産物を購入する消費者であれ、そう言った人々との戦いに勝てばそれで問題は解決するという図式で終わります。

けれど本当の問題は、世界の問題に向かい合うことから顔を背け、痛みをただ回避しようとする私の誠実さの問題だったり、問題を引き起こしている世界の状況だったりします。例えば、ボルソナロ大統領を生み出した状況、土地の乱開発を許すような構造、世界的な経済状況の中で不平等な債務関係が作り出され、その負債を返済するために自然資源の切り売りに頼らなければならない貧国の経済状況などです。あるいは、地球を生きたもの、精神の宿るもの、聖なるものと見ずに、単なる自然資源の集合体としか見ないような、心理的・思想的な風潮もあるでしょう。
そう言ったものが変わらなければ、ボルソナロ氏が失脚したとしても、第二のボルソナロが出現したり、現在のシステムから利益を得ている人々がなんとかしてお金を生み出すために地球を物として扱おうとする構造を維持しようとするでしょう。

ですから、そのような水面下の状況を知れば知るほど、表面的な戦いに加勢することには希望がないと思うのです。それは、軍事・工業・農業・医薬・NGO・教育・刑務所などをすべて巻き込む巨大な複合体との戦い・・・つまり、この社会構造全体を意味するからです。それと私個人が戦っても勝ち目がないことは明らかです。彼らは力を持ち、兵器をもち、資金を持っているからです。

それらに戦いを挑まずに問題に向かい合うための私のプランは、現在の世界を形作っている状況や条件、構造を変えることです。これは、全ての人が参加できるやり方です。なぜなら、社会構造全体が問題であるなら、それを癒し改善するためのすべての小さな行動が、究極的にはアマゾン熱帯雨林の再生にも繋がるからです。

私たちの中には、実際にアマゾンの状況に直接的に関われる人もいるでしょう。しかし、アメリカやドイツやイギリス、インドなどに住んでいて直接的にアマゾンの違法伐採に行動を起こせない人にも、より深いところで(より良いではなく)変化を起こすことに貢献ができるのです。例えば、意識の変容や、環境的社会的な癒しをもたらすために行動するとか。

それらはすべて、この地球を癒すというプロジェクトの一部になるのです。あなたがいる場所であなたが行う行為が地球上の生命をケアすることにつながり、この惑星を健やかにするのです。想像してみてください。あなたが病床に臥せっていて、苦しくて、長くこの状態を続けるよりも終わりにしたいと思うような時に、それでも生きる力をくれるものはなんでしょうか?それは、あなたを愛する人、あなたを必要としている人、あなたに価値を見出している人、そしてあなたがコミュニティに属していれば、その人々なのではないでしょうか?

今、地球は病床に臥せっています。そして、地球が生命にあふれた星であり続けることを望んで行うあなたの行動すべて、生きとし生けるものたちのためにあなたがするすべて、あなたが愛する場所や人々、コミュニティにする行動のすべて・・・それらはガイアに対する祈りであり、地球を愛し、地球を孤独にせず、地球を私たちが必要としていることのメッセージとなるのです。

地球の反対側で起こるこのような行動が、ブラジルで実際にどのような助けになるのか?私にも確かなことは言えませんが、私はシェルドレイクの仮説を信じています。この説によれば、一つの場所で起こった変化が変化のための場を形成し、同じような変化が他の場所でも起こりうるとするものです。私がここで語っている深いレベルでの変化とは、心の変化であり、認知の変化を指します。それは、私たちの行動や価値観や重要性といったものを方向付ける、この世界で語られている物語の変化です。もし、私たちがそれらに対する変化の場を形成することができれば・・・
何百万もの人々の心が変わったとしたら、ブラジルでどんなことが起こるか想像してみてください。

ですから、私たちは世界レベルでの心の変化、世界レベルでの物語を変える活動に参加するのです。これが、私のプランです。

ブラジルの状況をどのように変えられるのか?具体的なことは私はわかりません。けれど、私はそのプロセスを信頼することを学びました。そのプロセスとは、原因と結果の法則であり、形態形成場仮説であり、直感に従うことです。私たちに生来備わっている、「すべての行動には宇宙的な重要性があり、すべての行動が無駄に終わることはない」ということに対する直感です。

私たちには、そのような考え方に従って生きる準備ができているでしょうか?それは、地球を破壊し、絶望を作り出し、人を地球や他の人々、そして自分自身からさえ分断し、宇宙を私たちにはどうすることもできないような形で自動的に動き続ける無機質な機械のようにみなす世界観や物の見方とは全く違った考え方です。

宇宙がそのように動くものではなかったとしたら、どうでしょうか?すべての存在が互いにつながりあっているとしたら?自分と他者とが親密に長いに結び合わされているとしたら?そして、私たちの内側で起こることと外側で起こることとが神秘的な形でつながっているとしたら?私たちが生命体としての宇宙を形成する部分であるとしたら?もしそのような物語を私たちが生きているとしたら、絶望こそ不合理な考え方になるのではないでしょうか?

だからこそ私は、今の時代が「私たちは何者か?そして世界となどんなところなのか?」に関する新しくて太古から存在する物語へと足を踏み入れる時代なのだと考えているのです。私は決して、そうしたら魔法のように突然アマゾンの森林破壊を終わらせられるような計画を手に入れることができるなどとは考えていません。しかし、物語のシフトによって、私たちは次にとるべきステップが何なのかが見えるようになると思います。次のステップが提示された時に、それがそうであるとわかるようになるのです。なぜなら、「頭」では地点AからBにどうやって行ったら良いか判断がつかないような時にこそ、「心」が本当に機能するのだから。

皮肉な言い方ですが、私は頭がAからBにどうやって行くことができないか分からないような時になって初めて飛ぶことができる飛行機を待ち望んでいるのです。そのような時にこそ、心は「心の中に確かにある、実現可能なより美しい世界」に向けての次のステップを知覚することができると、私は信じています。

これは、非理性的に聞こえるでしょう。頭は、そこへの到達を妨げるような障壁や立ちはだかる強大な力にばかり着目するのですから。現代社会に生まれ育った私たちは、分離と分断のロジックにどっぷり浸かりきっているのですから、これは無理もないことなのです。私は、頭が役に立たないと言っているのではありません。ただ、頭も相互のつながり、相互存在、そして形態形成場のロジックへと自分を調整する必要があるというだけのことなのです。そうして、頭と心は再び協働のパートナーとしての関係を結び直すことができるのです。

私がお伝えしたいことは、アマゾンで起こっていることに関して私たちの前にぶら下げられた餌に食いつかないでほしいということです。私たちをヘイトと他責、そしてただ単に表面化した症状としての役割を演じている人々という餌に食いつかないで欲しいのです。それに釣り上げられて、絶望という生け簀にとらわれないで欲しいのです。そこには、チェンジ・エージェントとしての私たちの創造的な力をショートさせてしまうような嘘が充満しています。

あなたが知っていることに留まってください。そして、生きとし生けるものを大切にし、癒しをもたらす方向への第一歩がなんであるかを知覚して欲しいのです。あなたの中にある、次の一歩への意思と覚悟を見出して欲しいのです。それは、今この瞬間でさえ見出せるかもしれないのですから。その、繊細とも言える確信の中に、次のステップそれ自身が自らを表した時に、それを踏み出すための気づきと勇気を見いだすことができます。そして、それで十分なのです。それが、あなたの務めです。この惑星には、より広大な知性が働いています。それは、地球の外にあるのではなく、この惑星に編み込まれるようにして存在しています。そしてそれが、自分自身の癒しのために、あなたがいつどの場所にいるべきかを知っているのです。

これは、今ブラジルのアマゾンで起こっていることを迂回するためのスピリチュアルな教えなどではありません。行動をしないことへの言い訳でもありません。むしろ、あなたの取る全ての行動を下支えする原則や方向付けです。それがあなたの中でどのように育って行くかは、その実を見ればわかることでしょう。このような考え方は、あなたをより受身的にしたり、小さなものに感じさせるでしょうか?あなたを機能不全に陥れるでしょうか?それともあなたを奮い立たせ、意志を高めてくれるようなものでしょうか?

この動画をご覧になった人が、確信のうちに一歩を踏み出すこと、そしてその確信が行動へと結びついて行くことを願っています。なぜなら、そんなあなたの行動が、変化のための場を形成して行くのですから。それは、私自身にとっても、行動のためのとても大きな助けになるのです。私だって、絶望や怒りに影響されてしまう者の一人なのですから。でも私は、それが本当の意味で助けにならないことを理解しています。

見てくださって、本当にありがとう。

粗訳 チャールズ・アイゼンシュタイン 「アマゾン熱帯雨林の大火災 ーその思考の罠にとらわれないために」

Amazon Rainforest Fires - Avoid This Trap by Charles Eisenstein

https://youtu.be/2mNboLb2Suc

2019年3月14日木曜日

本当のおとなになるために #fridaysforfuture

グレタさんのメッセージを掲載して気がついたら3ヶ月も経ってしまいました。
久々の投稿は、グレタさんのメッセージを受けて世界中に瞬く間に広がった気候変動のためのアクション「Fridays for Future」のウェブサイトからです。


COP24 で各国の指導者達に対しスピーチをしたグレタさん。

あなたがたは 子どもが 何よりも大切と言います でも その未来を奪っています
 しかも かれらの目の前で」


「あなた方は(気候変動危機回避のための賢明な議論を)語れるだけの成熟さも身につけていません」

そう語ったグレタさん。

彼女のメッセージを受けて今、世界中で #fridaysforfuture という運動が広がっています。
気候変動対策のために声をあげて政府を、そして世界を動かそうという運動です。


今日ご紹介した動画はそのFridays For Future のウェブサイトに掲載されていた動画です。
今日の動画の中では7才の子ども達が「おとな」である私たちに「本当のおとな」として行動しするよう訴えています。


このままの速さで地球温暖化が加速すれば、彼らが大人になる頃には地球は住める場所ではなくなってしまうかもしれない。「今の大人の常識」からすると信じがたいような、あるいは目を背けたくなるような、そんな現状に対して、顔を背けるのでなく「本当の大人として」向かい合うこと。それを子ども達が語ってくれています。

「・・・私たちもおとなになれるように」
「だって、僕はまだ7才なんだから」

自分達の未来を託してこの世界に生まれてきてくれた子ども達・・
彼らから寄せられる 私たちおとなへの信頼 
それに応えられるような日々を歩んでいきたいものですね。


グレタさんの呼びかけから始まったムーブメントの詳細については、ぜひ Friday for Future で検索してみてください。





2018年12月19日水曜日

グレタ・トゥーンべリさん15才 未来からの声

気候問題を訴えて2週間学校で座り込みストライキをした、15才の少女 グレタ・トゥーンバリさんをご存知ですか?
その彼女が、先日閉幕した COP 24 (第24回国連気候変動枠組み条約締約国会議) で世界190ヶ国の指導者達に対してスピーチをしたそうです。



今日字幕つきでご紹介している動画は、アメリカでトランプさんと大統領選を争ったバーニーサンダース氏が共有したもの(元ネタは Democracy Now! さんです)です。

今や伝説とされる、1992年 リオデジャネイロの地球サミットでセヴァン・スズキさんが行なったスピーチと並ぶ、歴史的なスピーチだと思います。

彼女は、2078年の自分をリアルに想像し、私たちに未来からの声を届けてくれます。
私たちに与えられた使命の1つは、未来から発せられる声に耳を傾けて、拡声して、彼らの語る新しい物語に耳を傾けること、そしてその未来を現実のものにしていくことなのではないでしょうか?



あなたがたは 子どもが 何よりも大切と言います でも その未来を奪っています
 しかも かれらの目の前で」


「システムの中に 解決策を 見いだすことが出来ないなら システム自体を 変えるべきなのです」


世界の指導者達に 懇願するために ここにきたのでは ありません    私たちが ここに来たのは 皆さんに伝えるためです    望むと望まないとに 拘らず 変化はもう起こっていると    本当の力は 人々にあるのです」




動画の日本語訳は Indiana Kuriki ですが、
CNN のサイトにスピーチ全文が掲載されていたので、併せてご紹介します。

・・以下スピーチ全文 (
https://www.cnn.co.jp/world/35130247.html)より・・

私はグレタ・トゥーンベリといいます。15歳です。スウェーデンから来ました。「クライメート・ジャスティス・ナウ」の代表として演説しています。
スウェーデンは小国なので、私たちが何をしようと問題ではないと言う人がたくさんいます。
でも私は、どんなに小さくても変化をもたらすことができると学びました。
もし、たった数人の子どもが学校へ行かなかっただけで世界中の注目を集めることができるのなら、私たちが真に望めば力を合わせて何ができるかを想像してみてください。しかしそのためには、それがどんなに不快なことであっても、はっきりと発言しなければなりません。
あなた方は人気低落を恐れるあまり、環境に優しい恒久的な経済成長のことしか語りません。非常ブレーキをかけることだけが唯一の理にかなった対策なのに、あなた方は私たちをこの混乱に陥れた、あの悪いアイデアを推進することしか口にしません。
それは大人気のない発言です。その重荷をも、あなた方は私たち子どもに負わせているのです。でも私は人気取りのことは考えません。私は気候の正義と生きている惑星のことを考えます。
私たちの文明は犠牲にされています。ごく少数の人たちが莫大なお金を稼ぎ続ける機会のために。
私たちの生物圏は犠牲にされています。私の国のようにお金持ちの国の人たちがぜいたくな生活をするために。その苦しみは、少数の人のぜいたくのために、多くの人たちが払う代償なのです。
2078年に、私は75歳の誕生日を迎えます。もし私に子どもがいたら、一緒に過ごしているでしょう。子どもたちは私にあなた方のことを尋ねるかもしれません。まだ行動できる時間があるうちに、なぜあなた方は何もしなかったのかと。
あなた方は、自分の子どもたちを何よりも愛していると言いながら、その目の前で、子どもたちの未来を奪っています。
政治的に何が可能かではなく、何をする必要があるのかに目を向けようとしない限り、希望はありません。危機を危機として扱わなければ、解決することはできません。
化石燃料は地中にとどめ、公正さに目を向けなければなりません。この制度の中で解決することがそれほど難しいのであれば、制度そのものを変えるべきなのかもしれません。
私たちは、世界の指導者たちに相手にしてほしいと懇願するためここへ来たのではありません。あなた方はこれまでも私たちを無視してきました。そしてこれからも無視するでしょう。
私たちは言い訳を使い果たし、時間も使い果たそうとしています。
私たちは、あなた方が望もうと望むまいと、変化は訪れると告げるためにやって来ました。真の力は人々のものなのです。
ありがとうございました。

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2018年10月16日火曜日

人間を人間たらしめているもの ~人間はノアの洪水?~

気がつけば2ヶ月近くも投稿に間が空いてしまいました。
今日は、久しぶりに「日本語で味わいたい!分かち合いたい!」と感じる動画を Sustainable Human さんが出してくれたので、ご共有です。


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人間を人間たらしめているものとは、私たちが考えていることとは違うものです。

人間を人間たらしめているものとは、人間も動物もが 共に持ち合わせている資質を
人間だけが極限まで使うということです。
この惑星の歴史上で 私たちは、最もあわれみ深く、最も暴力的で、最も創造的で、そして最も破壊的な動物です。これらの資質 全てを 混ぜ合わせたのが人類です。

しかし 人間だけが 愛を持っているのではありません。それは人間に固有のものでは無いのです。伴侶のことを想うのは 私たちだけではありません。子どもを大切にするのも 私たちだけではありません。

生命を次の世代へと繋いでいくことが、生命の連鎖です。
それが止まる時が 全てが過ぎ去る時です。
聖なるものがこの世にあるとすれば、これこそが聖なるものです。

人間の赤ちゃんの誕生を祝う時、私たちはその子の誕生を他の生き物と一緒に歓迎します。
壁に動物の絵を書くでしょう?携帯電話や仕事場の絵を 書く人は いないでしょう。
私たちが一人ぼっちでは無いことを 表すために 動物の絵を書くのです。

動物たち 一匹一匹。ノアの方舟に 描かれた全ての動物。
救われるべき 価値ある全ての生命。

それらが今 生命の危機に瀕しています。

彼らに絶滅をもたらす洪水 それは 私たち人類なのです。
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この動画のナレーションをしているのは、作家であり、自然保護や環境、動物と人間の関係についての著作、講演などで有名なカール・サフィーナさんが TEDで行ったスピーチから作られているようです。

近年、動物の認知や理解に対する研究が進んできているそうですね。
そればかりでなく、植物などにさえ意識のようなものがあったり、互いに情報を交換したり支えあったりして生きているということが解明されつつあるようです。

ひと時代前の西洋の宗教や哲学、科学が私たちに教え込んできたこととは違う新しい見方が広がっています。これもまた、このブログのテーマである New Story ~新しい物語~です。

地球と人間の関係、動物と人間の関係、植物と人間の関係、人間と人間の関係・・・
分断からつながりへ。

私たちが、他の全ての存在にとっての「絶滅の源」とならないために、
そして私たち自身にとっても「絶滅の原因」とならないために、
新しい物語を語り生きていきたいものです。


2018年8月26日日曜日

数値化された世界で、私たちが失ったものとは・・「測りえないもの」の喪失 by チャールズ・アイゼンシュタイン

大変間が空いての投稿となります。
ちょっと夏休みを頂いておりました。New Story 動画ファンのみなさま、お待たせいたしました。今日は本ブログでも大人気のチャールズ・アイゼンシュタインさんによる動画
「測りえないもの」の喪失 です。


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表面的には私たちはとても豊かな社会に到った。ウォールストリート・ジャーナルによれば、文明は大きな成功を収めていて、貧困に苦しむ人々は時代が進むにつれ、世界中でどんどん少なくなっていて、戦争で命を落とす人の数も減少していて、殺人も減少していて、病気で死ぬ人も減っていて、飛行機・交通事故の死者数さえも減っていて、人々はますます賢くなり、IQの平均値は50年前に比べ 30も増加していて・・ などなど

確かに、それらは素晴らしいことだ。全てが最高だ。私たちが測れるものに関して言えば・・・しかし私たちが測らないもの についてはどうだろうか?計測できないものについては?私たちが「測りえないもの」については?

「私たちみんな 何か足りないと感じてる」 僕には、そう思えてならない。それが何かは分からなくて、統計上、どれだけ経済的に豊かで特権と幸運とに恵まれているかとか、こんな数値はどれも、私たちが 不幸なはずなどないと伝えている。不足があると考えるなんて、非論理的だと。
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全てを数値化して、評価する社会。
それは一見説得力のある見方を提供してくれる一方で、
ともすると数値化できないものをも数値化し、本来測れないもの、測るべきではないものすらも、不十分な計りで評価しようしているのかもしれません。

部品や機械のような世界から、つながりの世界を取り戻そうというメッセージを発信し続けるチャールズ・アイゼンシュタイン。

私たち人類が遠い昔から大切にしてきた、数字はおろかロジカルな言語では表現できないような、美しく豊かで愛おしい世界へと、私たちの目を向けさせてくれています。


チャールズのメッセージをもっと味わい方はこちらもどうぞ!


シンクロニシティへの方程式 ~人々についての新しい物語~




心の中にある実現可能な より美しい世界






2018年7月10日火曜日

発電する田んぼ!? オランダPLANT-Eの植物から発電する技術

自然エネルギーというと、森を切り裂いた大規模ソーラーファームや巨大な風車が林立する風景から好ましくない印象を持つ人も少なくないと思います。 こんな発電はどうでしょう?


この動画は BrightVibes というソーシャルメディアニュースからのものです。

オランダの新進企業 PLANT-E 社が開発した植物の排出物質から発電するという技術。
特に水田の土壌にこれを仕込んで発電すれば、電気も食料も摂取できるというものです。
発電による植物への影響はないそうです。

http://www.plant-e.com/en/plant-e-modular-system/ 

基本的にはモジュラーシステムでの発電ユニットを商品として提供しているということで、例えば自然林での発電のような分野についてはまだまだこれからなのでしょうが、この技術が実際の森や林で使えるようになれば森林保全と発電の両立なんていうことも可能になって、本当に地球に優しそうなエネルギーになりそうですね。

道路脇にだーっと花壇を作って発電する写真なんかも掲載されていて、なかなか見ていて楽しい PLANT-E のサイトです。

家庭用の、おそらく教育的な用途と思える商品は70ユーロくらいから売っているみたいです。興味のあるかたは、いち早く先進のテクノロジーでお家を明るくしてみてはいかがでしょうか?

http://www.plant-e.com/en/webshop/